読書感想文
冬至の夜に語られる、<語り部>たちの物語。 煌夜祭 作者:多崎礼 中央公論新社 Amazon 「魔物の姫、オレはあなたを救えただろうか?」 ー『煌夜祭(中央公論新社)』多崎礼著 帯より引用 帯に表記されてた作中の言葉を引用しました、最高か? こーの美しい…
明けましておめでとうございます!!!! 今年もどうぞよろしくお願いします~!! やっぱり1年に1回くらいは読了本まとめたいね……ということで、今回も超ゆる~くおすすめ本をまとめていきたいと思います。 2023年は94冊読了~! 2022年は126冊だったらしい…
魔女と王が世界に挑戦する、名もなき物語。 Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王 (電撃の新文芸) 作者:古宮 九時 KADOKAWA Amazon 面白かった!! 最初から世界最強の2人なので、「まあこの2人ならどうにかなるんやろな」と思ってしまうのは仕方ない…
なーんだか最近小説を読む気力がわかないんですよね。だけどフィクションは常に浴びてたい。 ということで一人で「漫画強化Week」を開催することにしました。わーい。 フォロワーのおすすめの漫画を全部読もうと思ってお題箱を投げたところ、ありがたいこと…
不思議な能力を持つ4人の主人公たちが、ある少女の死の謎を解き明かす群像ミステリー。 ノワール・レヴナント (角川文庫) 作者:浅倉 秋成 KADOKAWA Amazon 初読み作家さん。装飾された文章を書くタイプの作家だ! と嬉しくなりぐんぐん読みました。Kindle Un…
トラウマを持ちの臨時教員が、文芸部との出会いで過去から吹っ切れる話。 図書館の神様 (ちくま文庫) 作者:瀬尾まいこ 筑摩書房 Amazon 瀬尾まいこさんは『そして、バトンは渡された』が好きです! 同著者の本にもっと触れたくなり、図書館から拝借しました…
〝全〟17巻って表記にならないのが嬉しいところ。 シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精 (角川ビーンズ文庫) 作者:三川 みり KADOKAWA Amazon 現在進行形でアニメ化されていますね。アニメもゆっくり追ってますが、キャラデザが好みなうえ…
アニメをこよなく愛する人たちの、お仕事奮闘記。 ハケンアニメ! 作者:辻村深月,CLAMP マガジンハウス Amazon ぐ、わー! めちゃくちゃ面白い! さすが辻村深月さん、私の肌に合いすぎる。 これまで同著者の作品は、『ツナグ』、『かがみの孤城』、『…
他人の死期が視れる主人公と、死期の近い女子大生が、いずれ訪れる運命に抗う話。 死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録 (メディアワークス文庫) 作者:古宮 九時 KADOKAWA Amazon 気になってた作家さん。ちょうどKindle Unlimitedに1冊完結の対象本がきてたので…
図書館をきっかけとして、前向きに歩き出す人たちの短編連作集。 お探し物は図書室まで 作者:美智子, 青山 ポプラ社 Amazon 毎日一話ずつ読み進めるのがちょうど良い、優しい気持ちになれる物語でした。 様々な立場や年齢の主人公がいるんだけど、総じて「自…
幽霊伯爵の17人目の妻として嫁ぐことになったヒロインが、しぶとく図太く強かにしなやかに幸せを掴み取っていく物語。 幽霊伯爵の花嫁 ルルル文庫 幽霊伯爵の花嫁 作者:宮野美嘉 小学館 Amazon 一癖も二癖もあるキャラクターを描くことで有名な宮野美嘉先生…
明けましておめでとうございます!!!! 今年もどうぞよろしくお願いします~! 読書ブログだし、正月暇だし、2022年に読んだ本たちをまとめてみようかしら、と思い立ちました。暇だし……。まだ2日しか経ってないのに、読書メーターによると4冊も読了してい…
探偵が家に引きこもって映画を見てるタイプのミステリー。バディもので語り手はワトソン君! キャラクターが魅力的で、あっという間に3冊読み切っちゃうほど面白かった! キネマ探偵カレイドミステリー (メディアワークス文庫) 作者:斜線堂 有紀 KADOKAWA Am…
人間が烏に変わることができる世界での、愛憎まみれた后選びの話。 烏に単は似合わない【新カバー版】 (文春文庫) 作者:阿部 智里 文藝春秋 Amazon 途中まで「ふ~ん……」と、かなりのんびり読んでました。暇つぶしがてら。 だけど途中から、もう先が気になり…
10歳の百音と、血の繋がらない父である統理と、隣人の路有。三人の穏やかな暮らしと、生きづらい人々の話。 百音ちゃんがとにかく可愛い!! ひたすら可愛い!!!! でも思ったよりしんどい話だなこれ!!!! わたしの美しい庭 作者:凪良ゆう ポプラ社 Ama…
有川浩さんにするか、有川ひろさんにするかちょっと迷った。 でも一応読んだ本には有川浩と書かれているので、このブログでもそのように表記しています。 好き作家! むしろ恋愛大好きな私が、好きじゃないわけない。 『図書館戦争』シリーズ、『阪急電車』…
何はともあれ最初の三行を読んでくれ。 (※試し読みでも読めるところなので引用しています。) 「『憧れの相手が見る影もなく落ちぶれてしまったのを見て、「頼むから死んでくれ」と思うのが敬愛で「それでも生きてくれ」と願うのが執着だと思っていた。だか…
ちょっと不思議で不穏な短編集。 失はれる物語 (角川文庫) 作者:乙一 KADOKAWA Amazon 読みながらずっと号泣していた話もあれば、グロくてちまちま読んでた話もある。 短編集だからこそ、話によっていろんな気持ちになれて楽しかった! でも総じて、気味の悪…
息しづらい、生きづらい世界の海で、それでも必死にもがいて泳ぐ人たちの話。 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫) 作者:町田そのこ 新潮社 Amazon 良、良、良!!!!! 町田そのこさん初読みだったんだけど、めちゃめちゃ良かった!! 解説にもあ…
80分の出来事しか記憶できない数学博士と、家政婦親子の穏やかな日常の話。 博士の愛した数式 (新潮文庫) 作者:小川 洋子 新潮社 Amazon 私が子供の頃、めちゃめちゃ流行ってた本。当時はあまり読書するタイプじゃなかったんですけど、そんな私でもタイトル…
不思議で不気味な鎖国島での、未来を見通すカカシと個性的な島民と、ある事件の話。 オーデュボンの祈り(新潮文庫) 作者:伊坂幸太郎 新潮社 Amazon 伊坂幸太郎さんの作品は、殺し屋シリーズの『グラスホッパー』『マリアビートル』を読んだことがあります…
喋る神様パピヨンと女子大生の、ちょっと不思議な共同生活シリーズ2冊目。 エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ (角川文庫) 作者:荻原 規子 KADOKAWA Amazon 小説の内容を覚えておくためにブログ書いてるのに、読み終わってから長らく放置したせいで既に…
多くのものが徐々に消滅していく島で、それでも生きる人々の物語。 密やかな結晶 新装版 (講談社文庫) 作者:小川洋子 講談社 Amazon 美しくて、哀しくて、ぞっとするような世界観の話でした。 ただ、あらすじに『小説家の主人公』『小説が消滅する』ってこと…
前世で暗殺された皇帝の籠姫だった転生主人公が、今世こそは皇帝を守り抜く!と決意して宮廷内の陰謀を暴くお話。 転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う (角川文庫) 作者:三川 みり KADOKAWA Amazon 『シュガーアップル・フェアリーテイル』シリーズを書いた三…
ヘタレな検非違使の夫の代わりに、御簾の中から奥様が謎解きするよ!って話です。 探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿 (講談社タイガ) 作者:汀こるもの 講談社 Amazon おもしろかった!!!!!!! あらすじを読んだだけでも気になっちゃうのに、登…
喋るパピヨンを拾った主人公の、ちょっと不思議な大学生活のお話。 エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード (角川文庫) 作者:荻原 規子 KADOKAWA Amazon 荻原規子先生の小説は、『RDG レッドデータガール』シリーズ、『西の善き魔女』シリーズ、『空色…