他人の死期が視れる主人公と、死期の近い女子大生が、いずれ訪れる運命に抗う話。
気になってた作家さん。ちょうどKindle Unlimitedに1冊完結の対象本がきてたので読んでみました。
ファンタジーであり、ミステリーでもあります。先が気になってしまって一気読みしちゃいました! 終盤、「残りこのページ数で終わるの!?」と不安になりましたが、綺麗に纏まっていてとても楽しかったです。
以下、未読の方は読了後に読むことをお勧めします。ミステリーなのでね!
ムードメーカー:鈴ちゃん
鈴ちゃんが良い子なのでそれだけで救われます。下手すると終始暗い雰囲気になりそうなテーマだけど、鈴ちゃんの明るさと主人公との軽快な会話もあって、そこまで落ち込まずに読めます。
話を聞いてあげるだけでも主人公はそれなりに救われただろうに、行動にまで移す鈴ちゃんは思い切りがいいですね。個人的には、どんな気持ちで鈴ちゃんが「他人を救うこと」を選択したのかが気になります。まるでなぞるようだな、と思ってしまった。
そうして物語は幕を閉じる
所々で違和感や伏線の存在を感じつつも、私は推理ができない人間なので普通に結末に驚きました! なんなら真実パートでちょっと考え込んだ。驚きすぎで思考停止しちゃったので……。
真実を知ると「あ〜!だからか!」というような場面がいくつも思い当たり、めちゃくちゃ楽しい。ミステリーの醍醐味ですね。
何を言ってもネタバレに繋がってしまう
何を言っても核心をつくネタバレになりそうなので、短めに。
面白かったので、同著者の他作品も読んでみようと思います! もう目星はつけてある! 長編なので手を出すタイミングが難しいですが……。