青い夏の夢を見る

日記と読書備忘録

存在しない青春の記憶を思い出して涙

 『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』めちゃくちゃ良かったね。音駒のマネージャーしてた頃を思い出して、ずっと泣きながら観てた。(*存在しない青春の記憶)

 

 なんだか最初から泣けてしまって、そんな自分にびっくりしてしまった。でも私と同じタイミングで後方から鼻を啜る音が聞こえてきたので、序盤から泣いている人はそれなりにいるらしい。「そうだよね、泣くよね……」と、顔も知らぬ人に共感した。原作履修済みなので、始まりのシーンから終わりを意識していたせいだと思う。VS音駒の試合だけではなく、ハイキューの全てを走馬灯のように思い出して泣けてしまうんだ……。

 あえて読み直さずに映画館に向かったのだけど、良い感じに展開にドキドキできたので良かった。いやぁ、本当に良かったね。「オレンジ」聴くだけで泣けてくるんだ……。

 

 黒尾のことが好きなので、研磨と黒尾の関係を大事に演出してくれて本当に感謝しかない。もちろん限られた時間の中での表現なので、原作の全てが描かれているわけではない。けれど、できる限り音駒に寄り添ってくれたのが伝わってきて本当に嬉しい。ありがとう、ありがとう……。特に、研磨の演出の全てが良かったね……。良い感じに怖くて。

 これは映画に限った感想ではないのだけれど、「後輩たちがバレーボールを楽しんでいる姿」を見て、黒尾が嬉しそうにしているシーンが本当に好きだな、と改めて思った。黒尾が学生時代に感じたその喜びが、彼の進路に現れてるのが本当に美しいなと思う。本当に嬉しい、黒尾が楽しそうで……。

 

 私は映像記憶が苦手なので、あまり映画の感想が言語化できないのだけれど、観に行って良かったなと心の底から思う。映画見終わってから原作の『ゴミ捨て場の決戦』を読み返したんだけど、何度だって泣けるから困る。

 1巻から読み返そう。ハイキューは眩しすぎて読むのに体力使うけれど、ゆっくり最初から読み進めていきたい。

 

QUICPayのイントネーションが分からない

 最近の悩みは、「クイックペイで」と店員さんに言うと、百発百中で聞き返されることである。

 

 他の支払い方法や別のやり取りでは聞き返されないから、私の声が小さいとかではないと思う。ということは、「聞き馴染みない音だから聞き返されている……? →イントネーションが違う……!?」という結論に至った。これは私の考察なので、もしかしたら全く別の要因があるかもしれない。他に何が要因としてあり得るだろうか? 切実に困っているので意見があればぜひ教えてください。

 

 最近は「クイックペイ」の発音に自信がないせいで、モゴモゴしてしまう。そのため、店員さんはより一層私の「クイックペイ」を聞きづらくなっていると思う。申し訳ない、早急にイントネーションを改善する必要がある。でも、私には正解が分からないのだ……!

 支払いの時に「QUICPay♪」と鳴ってくれているのだが、その発音を参考にしようとすると音階をつけたまま発音してしまう。「クイックペイ♪、で」と、愉快な感じのお会計になってしまう。参考にならないので、現在は家族や友人を手本にして猛特訓中だ。たった一つの単語の発音を一回で覚えられない私、店員さんから聞き返されなくなる日は、いったいいつになるのか……! 今のところ、特訓の成果は出ていない。

 

十二国記の世界にまだ居座っている

 まだまだ十二国記の世界から抜け出せない。シリーズ4個目である「風の万里 黎明の空」を読む。十二国記シリーズは「図南の翼」が1番お気に入りだったのだが、今回再読したことで、この巻は私の中で上位に入り込むくらいお気に入りになった。

 自分のことばかりな鈴と祥瓊と、周囲を見ようと行動する陽子の真逆な感じが良い。特に陽子は1巻から追っているキャラなので、彼女の成長っぷりに泣けてしまう。陽子が格好良すぎて、ラストシーンは2回読んだ。「いじけている暇があるなら動け」というこの巻のメッセージは、なかなか私にとっても耳が痛いなと思う。成長した彼女たちに憧れちゃうね。

 

  なんだか悪いことばかりぼんやり考えてしまって、何事も上の空になってしまう時期が一ヶ月に一度くらい訪れる。そんなメンタルの時期でも、少し頑張って本を手に取った。積極的に読書の気分になれなくとも、本を開き文字を追えば、物語の世界の中にぼんやり流されることができるからだ。これは現実逃避になるのかもしれないが、読書なんて1人でやることなので、私の好きに読んでいいだろう。

 

 そういう私の精神が消極的な時期に、「丕緒の鳥」のターンが回ってきたのはある意味ちょうど良かったのかもしれない。短編集で、劇的な展開はないけれど、しみじみと浸れる物語である。気が急いてしまって、メインストーリーだけ追って短編集は飛ばしちゃおうかしら、とも考えたのだが、読んで良かったと心底思った。

 特に「青条の蘭」がお気に入りである。これはどこの国の話なのだろうか、とドキドキしながら読むのは最高の読書体験だった(私は再読であるが初読時の記憶を失っている)。私の知っている王のうちの誰かだと良い、と願わずにはいられない。この短編集は様々な国で暮らす民や国官たちにスポットがあたっており、前に進んで行きそうな国もある一方で、不穏な国もある。民の心情を眺めればその国の今後を推察できるところが、この世界の面白いところだなと改めて感じた。

 

 さて、待望の「図南の翼」である! 十二国記を再読するにあたって、1番楽しみにしていた物語だ。なぜなら珠晶と頑丘が好きだからである。過去の記憶を裏切らず、珠晶の賢さと勝気っぷりが清々しくて夢中になって読んでしまった。読者は最初から彼女が王になることを知っており、さらに珠晶の周囲も彼女の器量に飲み込まれていく中で、当の本人は何を考えて王を目指したのか。ぜひその目で確かめてほしい。シリーズを1から追おうとするとここまで辿り着くのは大変だが、この巻だけ読んでも十分話は分かると思う。読んでください! 少女が努力によって道を切り開いていく、最高の成長物語です。

 

 すぐに小説の記憶を失ってしまう私は、シリーズを読みたい!と思ったら一気読みする必要がある。正直言うと、シリーズ最新刊の四冊(!)の文量に慄いているが、このまま最後まで駆け抜けていきたいと思っている。

 ……駆け抜けていきたいと思っているが、自分の読書能力を過信してしまったため、図書館に行って多量の本を借りてきてしまった。十二国記とホームズシリーズを読み進めているのに、いつ読もうと思ったのだろうか? ハイキューも読み直そうと思っているのに……。我ながら謎である。図書館本には期限があるため、しばらくはそちらを優先して読むことになるだろう。

 

無限ソリティアの時期はなかなかピンチ

 ここ一週間くらい続いた低気圧のせいで頭痛が酷く、しばらくソリティアをすることしかできなかった。無限ソリティア時期の到来は、私にとってある種の警告である。ソリティアより興味を惹かれる他の趣味がいくらでもあるのに、それらの趣味よりソリティアを選んでしまっているところに、精神と身体の疲弊度が伺える。数プレイで終えるならば健全な遊びだが、動画や音楽すら聞かずに虚無ソリティア編をしてしまうときは、やはり疲弊度が高い。無の気持ちで永遠とソリティアを続けてしまうときが、たま〜に訪れる。

 

 頭痛、本当に厄介である。文字を追う気力が奪われるので、私の趣味の8割が妨害されると言っても良い。酷い時は音も受け入れなくなるので、そういう時は寝るしかない。この一週間、ほぼ毎日頭痛薬を服用していたが、効くときと効かないときがあるので非常に困る。

 今回の虚無ソリティア編は割とすぐに落ち着き、早々に動画視聴を伴う無限ソリティア編に移行した。良かった。無限ソリティア編に動画視聴を伴うか伴わないかは、私の精神状態において割と重要事項である。

 

 ちなみに観ている動画は、TOP4の「Backrooms」プレイリスト(ゲーム実況)である。私は、ゲームの突飛な展開に、TOP4が笑ってツッコミながらプレイしている動画が大好きなのだ。人の楽しそうな叫び声を聞いていると元気になれる。TOP4の実況、おすすめである。

 

ワトソンくんがホームズのことを好きすぎる

 ソリティアの合間に『シャーロック・ホームズの冒険/角川文庫』を読み進めている。まだ途中読みではあるが、短編集なのでゆっくり読めて良い。

 

 ホームズシリーズに触れるのがほとんど初であるため、「こ、これが推理小説!」とそれなりに衝撃を受けた。私はこれまでエンタメ性の高いミステリーばかり読んできたので、ホームズのようなガチガチの推理小説は新鮮に映る。なんだろう、この全ての記述がトリックのためだけにあるような感じ……。私はミステリーすらもキャラたちの感情や心情に注目してしまうが、ホームズは登場人物の感情すらもトリックのためのもの、という印象を受けた。私が読んでいるのが短編集だからかもしれないけれど。

 

 そうなると私はマジで一切、先の展開を推測しながら読み進めることが出来なくなる。私がキャラたちのセリフや心情、メタ的思考などから先の展開や犯人を推測しているタイプだからだ。しかもアファンタジアの性質上(※個人の見解である)、風景描写と状況描写が苦手である。そのため、ホームズの推理に「へー」となることしかできていない。

 私は何も分かっていないのに、ワトソンくんが『これ以上話す必要はないと思うが……』とか言い出したから大声で引き留めてしまった。待て待て待て、1から100まで説明してくれ。

 

 そんなキャラ読みの星の下で生まれた私が印象的だったことは、「ワトソンくんがホームズを好きすぎる!」である。相棒とは聞いていたが、まさかここまでとはな……。なんで彼はこんなにもホームズに懐いている? 驚くべきことに、このワトソンくんの気持ちは一方的ではないのである。ホームズもワトソンくんに対して「お前俺のこと好きだから、一緒に行くよね?(大雑把すぎる意訳)」ムーブをかましているのである。そんな……、どうして? どうしてそんな唯一無二の関係に? 様々な事件をホームズが華麗に解決していたが、私の中では2人の関係性が一番の謎である。

 

 時系列無視して短編集から読み始めてしまったが、彼らの出会いの物語もあるらしいので、早急に履修する必要が出てきた。はたして出会いの物語は、彼らの関係性について詳しく描写されているのだろうか。触れられていない可能性もあると思っている。なんていったってホームズシリーズは推理小説だからだ。ワトソンくんがホームズに興味を持ち、ホームズがワトソンくんを連れ回す必要があるのだ。そこにどれだけ感情の描写があるのだろうか。期待である。

 ……ごめんこんな、キャラ読みして……。

 

 ところで、多くのサイトに「『シャーロック・ホームズの冒険』がシリーズで最も面白い! だからこの巻から読むべし」と記載されているのを見た。読者の総意ではないことは重々承知しているが、そんなこと言われると「え? 今後の巻は面白さ低減するってこと?」と、微妙な気持ちになった。

 言いたいことは分かる。手っ取り早く面白い巻を読ませて、ファンにさせたいのだろう。しかし、表現って、宣伝って……難しいね、と思ってしまった。