青い夏の夢を見る

日記と読書備忘録

友人と一緒の推し活は2倍楽しい

 推しコラボメニューのオムライスが売り切れていたとて、そこで挫けずに別の店でオムライスを買って持ち込む選択肢を取ることができる。そう、2人ならね。

 

 友人がにじさんじという沼に来てくれたので、私はめちゃくちゃハッピーである。これまで孤独に推していたので、話せる友人ができてとても嬉しい。もっともっとハマってもらおうとにじさんじの話題をたくさん振っていたら、私が情報を与えるまでもなくいつの間にか私より詳しいオタクになっていた。あれ?

 私はイベント事に積極的なオタクではないので、連れ出してくれる人がいるのは大変ありがたい。根が引きこもりなので、戦場と分かっている場所になかなか1人で飛び込んで行けないタイプなのだ。あんなに楽しかったにじフェスも、1人だったら参加していなかったかもしれない。推しの活躍を生で観れるのも嬉しいが、友人と出かける口実ができるのも嬉しい。友人と一緒の現場、楽しい!

 

 ということで、にじさんじまねきねこコラボに友人と行ってきた。QEDコラボである。イブラヒムコラボである。世界に感謝。歌わないイブラヒムがカラオケコラボをして、歌わない私がカラオケに行く。どういうことですか? あまりにも企業の策略にハマりすぎている。

 出遅れたためにグッズは完売である。仕方がない。そもそも私はグッズ欲が低い人間であるため、ノープロブレムである。香水は秒で買うけど。アクスタやポストカードなどは家に綺麗に飾れる場所がないため、買っても引き出しの中だな、もったいないな、と思ってしまうのである。……と思ってしまっていたのだが、イブラヒムのにじぬい、パペ、アクスタはこの間、ついに買ってしまった。全ては友人の影響である。だってだって、友人と一緒に、ぬいやアクスタの写真を撮りたいじゃないか! 飾るというよりは、その時の楽しい思い出を自分のぬいと共に写真に残したくて購入した。そうか皆、こんな気持ちでぬいと写真を撮っていたのか……。

 

 さて、グッズ欲が低い私は、今回のコラボメニューであるオムカレー目当てでカラオケに行った。オムカレーを食べるのを、本当に楽しみにしていた。なぜなら、『ウヅコウは牛丼よりオムライスが好き』だからである……。しかし、なんと私たちが行ったときには、コラボオムカレーは売り切れていたのである! 卵もカレーもそんな特殊な材料じゃなさそうなのに、そんなことある……?と、諦め悪く考えてしまった。おそらくコラボ用のピックがなくなったからだろう、と結論づけて、悲しい気持ちに折り合いをつける。残念だけど、ないものは出せない。自然の摂理である。

 ここでもし1人だったら、諦めて大人しく他メニューだけを頼んでいただろう。しかし、今は友人がいる。お昼どうしようね、と友人に問うと、「オムライス、テイクアウトしてる店近くにあるかな……」と言われた。天才?

 というわけで冒頭の写真に繋がる。まるでコラボメニューですよ、のフリをしているが、ただのオムライスである。夢中で写真を撮ってたら少し冷めてしまったが、それでも卵がとろとろでとても美味しいオムライスだった。この小ハプニングも、ミラーリングでウヅコウを大画面で眺めるのも楽しかった。しかもなんと、友人がイブラヒムのポストカードを神引きしてくれたのである! ありがとう。良い思い出です。

 

書店のTwitterを張るのは財布に優しくない

 これまでサイン本というものを意識したことがなかったけれど、推し作家のサインは最低一つは入手しておきたい。

 そんなオタク心が唐突に湧いてきたので、推し書店のTwitterを見張ることにした。ネットを見るだけでサイン本の入荷が分かる、なんて便利な時代だ。実を言うとこの時点で既に月の小説予算を大幅にオーバーしていたが、私が買うのはサインだから全く問題はないだろう。ありがたくネット情報を活用させて頂き、無事目的のサイン本、斜線堂有紀「ゴールデンタイムの消費期限」を入手することができた。

 

 ついでに書店をざっと探索すると、めちゃくちゃ好きな小説、宮島未奈さんの「成瀬は天下を取りにいく」の続編が販売されているのを見つけた。「成瀬は信じた道をいく」、成瀬に魅了された人間にとって、この上なく魅力的なタイトルである。もう今月は小説を買わないと宣言していたので、来月買おう、と決めたところで気づいた。「新刊ということは、サイン本も近々入荷するのでは……?」これはもうおしまいの思考である。そこからまた推し書店のTwitterを張る日々になった。新刊が出るたびにサイン本を買ってしまったら、心は満たされるがお財布には優しくない。今後の買い物に少々危機感を抱く。

 無事二冊目のサイン本も手に入れて、私はニコニコである。幸福感が高いので、これからもできる限りサイン本を狙っていきたい。

 

私はしばらく十二国記の世界に行く

 二冊目のサイン本を入手した時に、十二国記の30周年記念ガイドブックを見つけた。十二国記は「白銀の墟 玄の月」が発売された時に、お祭り騒ぎに便乗してシリーズを読破したのが初読みである。とても面白くて一気読みしてしまったのだが、なんせシリーズ通して二週間程度で読んでしまったため記憶が浅い。記憶の呼び戻しに役立つかと思ってガイドブックを買うことにした。ちなみに今月はもう小説を買わないと決めていたが、これはガイドブックなので何の問題もない。

 ガイドブックを読んでいると、自分の記憶がほとんど失われていることに気づいた。記憶力の低さにびっくりする。本当に読んだのか疑われそうなレベルである。前々からいつか再読したいとは思っていたが、まさかこんなに覚えてないとは……。こうなるともうすっかり、十二国記しか読みたくない気分になってしまう。ということで、しばらくは十二国記を読み返すことにする。

 

 「月の影 影の海」から読み始めたが、再読なのに生活を破壊しかけるほど読み耽ってしまった。十二国記の世界が私の中に蘇ってくる……。こんなにも陽子の成長に焦点を当てた物語だったんだなぁ。世界の厳しさが描かれる上巻とは対照的に、下巻は陽子の成長を目の当たりにできるのでとても気持ちよく読める。「残りのページ数少ないけど、本当にまとまるの!?」と不安になるほど、終盤に詰め込まれているのだ。やっぱり成長物語って楽しい〜!

 この流れのまま、シリーズ二冊目である「風の海 迷宮の岸」を読む。この本を読むと「う、うおおおお泰麒!!」と叫びたくなってしまう。泰麒が健気で愛おしすぎるのだ。先の展開を知っていてもなお、「そのまますくすく育ってくれよ……!」と願わずにはいられない。この先の展開も、頑張って乗り越えていこうね。私と。

 

 二週間くらいでシリーズほとんど読めるだろ、と考えていたが、甘かった。ちょうど生活が忙しくなってしまい、本を全然読めていない。2月中には読み切りたいな、という緩〜い目標を掲げつつ、引き続き十二国記の世界に浸っていきたい。

 

 読んだことのない本ばかり手に取りがちだけど、先の展開を知っている本を読むのも楽しい。特殊設定や単語が分かるので初回時より読みやすいし、伏線にも気付きやすい。一方で、点と点が繋がった時のあの感動を1番に味わうことができるのは初回だけだ。やっぱり、その時の感動を忘れないよう、大事に記録していきたいな、と改めて思った。

 

イカー街にも行ってくる

 十二国記シリーズを再読しようと思っているのに、「シャーロック・ホームズ」シリーズにも手を出し始めてしまった。理由は単純で、表紙に一目惚れして購入した高殿円著「シャーリー・ホームズ」シリーズを読む前に、元となった作品を読むべきでは? と思い至ったからである。こんなに毎年コナンくんの映画を見ているのに、ようやくホームズデビューだ。

 どの翻訳、つまりどの出版社で読むか迷ったのだけれど、ここはKindle  Unlimitedと仲の良さそうな角川文庫に決めた。表紙も私好みのカッコいいイラストだし。読む順番としては「回想」→「帰還」以外は好きに読んでヨシ、とネットが言っていたのだけれど、信じていいか? 多くのサイトでは出版順である「緋色の研究」から読め、と書いてあったが、Unlimited対象本の都合上、「シャーロック・ホームズの冒険」から読み始めている。角川シリーズもこの作品をナンバリングの先頭に置いているし。

 

 家では紙の本である十二国記を読み、外出時にはホームズを読む。と考えていたのだけれど、想像以上に生活が忙しく、ホームズはまだ一冊も読みきれていない。ただ「シャーロック・ホームズの冒険」は短編集であるため、読みやすくて助かっている。今のところ、「ホームズって何考えているか本当に分からないな……」という感想を抱いている。私がホームズの考えを理解できる日は来るのだろうか。

 

たまにくる多忙な時期

 本を読むモチベが高い時ほど、その他の生活が多忙になりがちである。もしかしたら逆かも? 生活が多忙だからこそ、現実逃避で小説を読みたくなるのかもしれない。

 休日は休めるのだが、平日は趣味をする時間がない。他事をしながら推しの配信を垂れ流す、くらいが精一杯である。通勤時間はおやすみタイムになってしまった。

 そんな忙しない1週間を過ごし、その状況も少し落ち着いてきた。忙しいと読書する余裕がなくなるタイプなので、のんびりとペースを戻していきたい。

 

 忙しいと身体もバグってしまうみたいだ。朝、ヘアアイロンを持とうとしたら、加熱部分をギュッと掴んでしまった。なんで? 自分の行動が信じられなくて、しばらくヒリヒリする左手を呆然と眺めてしまった。我に返って慌てて流水で冷やしたが、髪のセットをするということは、もう家を出る時間が差し迫っているということである。仕方ないので、この極寒の中、保冷剤を携えて電車に乗った。

 幸い、1日で火傷の違和感はなくなったし、跡も残らなかった。加熱部に触れてすぐに手を離したし、保冷剤ですぐに冷やしたおかげだろう。残されたのは、なぜ加熱部を握ってしまったのか、という疑問だけだ。寝ぼけていたのかな……。

 皆様も、忙しいときは予想外の怪我にお気をつけください。