青い夏の夢を見る

日記と読書備忘録

『エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ』荻原規子著/角川文庫

 喋る神様パピヨンと女子大生の、ちょっと不思議な共同生活シリーズ2冊目。

 小説の内容を覚えておくためにブログ書いてるのに、読み終わってから長らく放置したせいで既に内容を忘れかけています。あちゃ~!

 

 今回も荻原節炸裂してた〜!大好き〜!

 前巻もだけど、荻原先生って人の怖いところを書くのが本当に上手……。たくさん不思議なことが起きてますが、結局一番怖いのは人の心なんですよね。

 

 以下、あやふや感想になります。明言は避けてますが、ネタバレもあるので読了後推奨です。

 

今回も神様と神様議論
  地域に根付く神様は、神様がその大地に興味を持ったから居座っているのだ、という考えが私の心に残ったようです。マーカー引いてあるから!笑
 
 「何千年生きてるモノクロでさえ新発見があるんだ。私にも、気付けないことがたくさんあるのだろう」(意訳)にもマーカーが引いてあります。
 主人公の考え方が大人すぎて、いい大人の私が「なるほどね……」と唸ってしまうよ……。
 
話がマニアックすぎて私の知識が足りない
 登場人物たちの歴史や伝承に対する知識が豊富すぎる!!!
 え?逆に私の知識が低すぎるのかな……。
 
 難しい内容は誰かが解説しながら議論が進んでいくんだけど、それでも私には難しかったです。
 そもそも私より主人公の方が歴史・伝承・神様論に詳しいので、主人公と同じ位置で会話を聞けないんですよね……。理解できないなら調べろよっていう話ですが。
 理解しておいた方がより楽しめるんだろうなと思いつつ、続き気になるのでどんどん読んじゃいました! えへ。
 
モノクロだけじゃないファンタジー要素
 なんとなく神様パピヨンだけが不思議な存在の世界なのかな、と思ってましたが、そんなことはなく。(前の巻で痛い目見てるから……)
 
 こうなると物語の可能性がどんどん広がっていくので、楽しみですね!
 
ところで今作の主人公って誰と恋愛するんですかね?
 モノクロの意識外で行動した彼がどういう存在か本当に気になります。好きになっても大丈夫?? 私はハッピーエンドしか認めませんが。
 これまでの登場人物がヤバイやつが多かったので、モノクロの株が自然に上がります。え、どうなんだろう……恋愛関係になるのかな……でも神様だしな……。
 主人公のお相手として、獣医さんにも目をつけています。確か独身だったような……。でも年齢かなり違うんでしたっけ? 前の巻からひっそり推しています。
 
  でも『社会常識がなく行動力のある人』は認めないからな!
 最後にコメディチック(勘違いかもしれない)に登場しましたけど、私、貴方のやったこと一生許しませんから!
 
 愛里ちゃんは癒しですね。ずっと主人公の友達でいてほしい。
 
どんどんステップアップしていく神様
 どんどんできることが増えていく神様に、今後への期待も高まっています!
 次巻も出てるようなので、そのうち読みたい。
 
 蘊蓄のところ以外はちゃんと読んだのに、こんなに覚えてないの信じられなくない?? まじでシリーズもの読むとき、それまでの内容を思い出せなくて毎回頭を抱えています。
 
 でも楽しいから読む!