ヘタレな検非違使の夫の代わりに、御簾の中から奥様が謎解きするよ!って話です。
おもしろかった!!!!!!!
あらすじを読んだだけでも気になっちゃうのに、登場人物たちも個性的でとても良かった! 特に夫婦の会話がめっちゃ面白い!
浮気に抵抗がある夫×夫に浮気してほしい妻(※時代が時代なので……)のすれ違った関係が気になりすぎて、一気読み以外の選択肢がなかった。
以下、感想になります。明言は避けてますが、ネタバレもあるので読了後推奨です。
第一章の男主人公の独白までは読んでくれ
平安時代に詳しくないので、身分、役職、呼び方などがこんがらがって少し理解するのに時間がかかりました。
視点の変化も分かりにくくて、「あれ?今どっちの心の中?」となることも。
そんな感じのミステリーなので、少し読みにくいかなぁと思っていたんです。最初は。
一章の終わりの夫の独白を読んでからは一瞬。
夫:祐高の心を知ってからというもの、どうやってこの2人が着地するのか気になって気になって仕方なくなり、気付いたら一瞬で読了。
そもそも祐高は浮気しない夫っていうだけで、読者からはめちゃくちゃ好感度爆上がりなんですよ。
世間の男がアレなので……。(そういう時代設定だから仕方ない)
私はキャラ読みの達人なので、キャラやカップルを好きになると読むスピードが加速する特性を持っています。
夫婦の会話がかわいい(本音:浮気ごっこ最高でした)
私は相手の言っていることを理解できなかったときやしたくなかったときに、単語でオウム返しする会話が大好き人間なんですが(ニッチすぎる)、そういう会話が度々あってにっこりしました。二人とも可愛いわね~
そしてこの小説の中で一番興奮したのは何を隠そう浮気ごっこです。手を叩いて大喜びしました。
導入から浮気ごっこを期待していたのですが、 予想以上に祐高がノリノリでワロタ。いいぞもっとやれ。
※ミステリーです
私の趣味でどうしてもキャラ読みしてしまうんですけど、ちゃんと謎解きしています。
謎解き役の奥様は御簾の中から出れないので、夫の話を聞いて想像、あるいは妄想しながら謎解きしているところが面白い。探偵が現場にいないんですよ!
そして奥様も万能ではないので、夫と話し合いしながら真相に近づいていくのが楽しかった!
シリーズ展開されているようなので、また続きを読んでいきたいです。
浮気ダメ! 絶対!